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I. 蔵書目録
トレンドの方向性と強さを分析する指標
最も基本的なトレンド指標である移動平均線。過去の価格を平均化することで、相場のトレンド方向を視覚的に示す。
最も基本的でありながら最も誤用されやすい道具。トレンドラインの正しい引き方、有効性の条件、ブレイクの判断、そして「裁量の罠」を解説。
移動平均線に標準偏差の帯を被せた指標。スクイーズ、バンドウォーク、±2σの本当の意味。そして「バンドにタッチしたら逆張り」という最大の誤用。
2本の移動平均線の「差」をグラフ化したトレンド系オシレーター。シグナルクロス、ゼロライン、ダイバージェンス。その仕組みと、誰もが陥る遅行性の罠。
5本の線と「雲」で時間・価格・トレンドを同時に読む、日本発の総合分析手法。一目で相場の均衡を見渡すために設計された一枚絵。
「Stop And Reverse」。トレンドに乗っている間は背後から追い、転換すれば即座にドテンする。点で描かれる、機械的なトレーリングストップ。
トレンドの「方向」ではなく「強さ」を測る指標。上か下かではなく、相場が今どれだけ片方向に走っているかを数値化する。
移動平均線の上下に、固定パーセンテージの帯を被せる。ボリンジャーバンドより古く、ケルトナーよりも素朴な。「中心からの一定の距離」を、ボラティリティに合わせて伸縮させずに保ち続ける、もっとも単純な「チャネル」のかたち。
過去N本の最高値と最安値を、ただそのまま描く。スムージングも統計もない、最も素朴で最も古いトレンドフォローの帯。タートルズが用いた指標。
ATRで作る、もう一つの帯。ボリンジャーバンドが標準偏差で「合意の広がり」を測るのに対し、ケルトナーは値幅で「呼吸の深さ」を測る。
ATRで作るトレーリング・ストップが、価格の上下を行き来する。「この線が破られない限り、トレンドの仮説はまだ生きている」。視覚化された期限切れ判定器。
「最後の極値はどれだけ最近か」を測る、トレンドの『鮮度計』。値動きの方向ではなく、その方向の若さを問う、トゥシャール・チャンデの異色のトレンド指標。
二〇一〇年に発表された、流体力学の渦運動から着想を得た指標。上昇方向の動きと下降方向の動きを別々に測り、その「渦」がどちらに巻いているかを可視化する。
パトリック・マロイが一九九四年に発表した移動平均。EMAの遅延を、複数のEMAの線形結合で打ち消す。DEMAは二重、TEMAは三重に組み合わせ、滑らかさを保ったまま価格への追随を速める設計。
短期6本・長期6本のEMAを束で重ねる指標。群の収束・拡散・交差で、短期筋と長期筋のせめぎ合いとトレンドの体力を一目で読む。
最小二乗法で引いた回帰直線を中心に、標準偏差幅の平行線で帯を描く。トレンドの中心・傾き・行き過ぎを、裁量を排して客観的に測る指標。
アラン・ハルが二〇〇五年に発表した移動平均線。重み付き移動平均を二重に組み合わせ、遅延を抑えながら滑らかさを保つ。数学的にはあり得ない両立を、ひとつの式で近似する試み。
効率比に応じて平滑度を自動で変える移動平均。トレンドが出れば速く反応し、ノイズばかりのレンジでは緩慢に横ばう。ペリー・カウフマンが「速さと滑らかさ」の二択を一本の線で切り替えた試み。
直近の最高値からATRの3倍を吊り下げた位置に置く、ぶら下がり式のトレーリングストップ。利を伸ばしながら、撤退だけを規律化する。チャック・ルボーの設計。