最も基本的でありながら最も誤用されやすい道具。トレンドラインの正しい引き方、有効性の条件、ブレイクの判断、そして「裁量の罠」を解説。
トレンドラインは、安値同士(または高値同士)を結んだ一本の直線である。シンプルすぎて軽視されがちだが、ダウ理論の「高値・安値の切り上げ/切り下げ」を視覚化する最も直接的な道具だ。
同時に、トレンドラインは最も恣意的に引かれやすい道具でもある。「どの点を結ぶか」によって、まったく違う線が引ける。これが商材がしばしば「トレンドラインだけで勝てる」と謳いながら、実際には再現性のないノウハウを売りつける温床になっている。
本稿では、引き方の原則と、その限界を正直に扱う。
上昇トレンドでは、安値と安値を結ぶ。価格はこのライン上で何度も反発する。
引く手順:
下降トレンドでは、高値と高値を結ぶ。価格はこのライン上で何度も上値を抑えられる。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
トレンドラインを引いたら、その反対側に平行な線を引く。
価格はこの2本の間(チャネル)を往復する傾向がある。チャネルの下限(上昇時)で買い、上限で利確、というのが教科書的な使い方だ。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
すべてのトレンドラインが同じ重みを持つわけではない。信頼性が高いラインの条件:
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| タッチ回数 | 3回、4回と反発した回数が多いほど、多くの参加者が意識している |
| 角度 | 緩やかな角度(30〜45度程度)は持続的。急角度(70度超)はすぐ壊れる |
| 期間 | 長い時間軸(日足・週足)で引かれたラインほど強力 |
| 出来高 | 反発時に出来高が伴っているか |
| 整合性 | 水平サポレジや移動平均線と重なる位置にあるか |
急角度のトレンドラインは「持続不能なスピードで上昇している」ことを意味する。それが折れても、それは「下降トレンド開始」ではなく「持続可能なペースへの減速」かもしれない。角度の解釈を間違えると、減速を転換と勘違いする。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
トレンドラインを割り込んだら、それは「トレンドの変化」を示唆するが、ここに最大の罠がある。「割った」の判定が曖昧なのだ。
判断材料:
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
「ラインにタッチしたら機械的に買う」ではなく、「タッチ+反発の確認」を待つ。これだけでダマシの多くを避けられる。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
関連指標