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ボルテックス・インジケーター (Vortex Indicator)
二〇一〇年に発表された、流体力学の渦運動から着想を得た指標。上昇方向の動きと下降方向の動きを別々に測り、その「渦」がどちらに巻いているかを可視化する。
ボルテックスVortex IndicatorVI+VI-トレンド方向クロスオーバー
概要
ボルテックス・インジケーター(Vortex Indicator、VI)は、エチエンヌ・ボテスとダグラス・サイプマンが二〇一〇年に Technical Analysis of Stocks & Commodities 誌で発表した、比較的新しいトレンド方向指標である。名前と着想は流体力学の 「渦運動」 に由来する——流れの中で生まれる渦のように、相場でも一方向の動きが反対方向の動きを巻き込んで進むとき、何らかの「巻き」が観測されるはずだ、というのが設計の出発点である。
VI は二本の線で構成される。VI+ は上昇方向の動きの強さ、VI- は下降方向の動きの強さ をそれぞれ示し、どちらも零から一・五程度の範囲で変動する。両線の位置関係——どちらが上か、両者の差がどれだけ開いているか——から、現在の相場でどちらの方向が優勢かを読み取る。
形だけ見れば、ADX に付随する +DI / −DI ラインによく似ている。実際、原理も近い。ただし計算方法には独自の工夫があり、特に「方向の取り方」が異なる。VI が広く普及しているとは言えないが、ADX 系の補助、あるいは置き換えとして用いる流派は一定数存在する。
標準パラメータは一四期間。