効率比に応じて平滑度を自動で変える移動平均。トレンドが出れば速く反応し、ノイズばかりのレンジでは緩慢に横ばう。ペリー・カウフマンが「速さと滑らかさ」の二択を一本の線で切り替えた試み。
KAMA(Kaufman Adaptive Moving Average、カウフマン適応型移動平均線)は、米国のトレーダーであるペリー・カウフマンが一九九〇年代に体系化した移動平均線である。発想の核心はひとつしかない。相場が「方向に進んでいるか」「ただ揺れているだけか」を測り、その判定に応じて自分の平滑度を勝手に切り替える。
通常の移動平均は、期間を一度決めたら最後まで同じ速さで動く。だから速くしておけばレンジでノイズに翻弄され、遅くしておけばトレンドで出遅れる。期間という固定値が、相場の状況に関係なく振る舞いを縛ってしまう。
カウフマンの発想はこの固定を外すことだった。価格が一方向に進んでいる局面では平滑化を弱め、ほとんど EMA のように速く反応する。逆に価格が行ったり来たりしているだけの局面では平滑化を強め、ほとんど動かずに横ばう。ひとつの線が、相場の性格を読んで自分の感度を切り替える。これが「適応型(Adaptive)」の意味である。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY