最小二乗法で引いた回帰直線を中心に、標準偏差幅の平行線で帯を描く。トレンドの中心・傾き・行き過ぎを、裁量を排して客観的に測る指標。
線形回帰チャネル(Linear Regression Channel)は、ある期間の価格データに最小二乗法で直線を一本当てはめ、その直線を中心にして、価格の散らばり具合(標準偏差)の分だけ上下に平行線を引いた帯である。
手で引くトレンドラインは、どの安値とどの安値を結ぶかで人によって変わる。同じチャートを見ても、引く人によって線が違う。そこには裁量という名の主観が入り込む。
線形回帰チャネルは、その主観を統計に置き換える。期間内のすべての終値からの距離の二乗和を最小にする、ただ一本の直線を計算で求める。だから誰が引いても同じ線になる。中心線がトレンドの「真ん中」を、上下の線が「行き過ぎ」の境界を、客観的な数値として示す。
考案者は単一の個人ではない。最小二乗法そのものはガウスとルジャンドルが19世紀初頭に確立したもので、それを価格チャートに応用したのが線形回帰チャネルである。手で引くトレンドラインを統計的に厳密化したもの、と捉えるのがいちばん腑に落ちる。
How to Read · 使い方
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