出来高が減った日だけ価格を反映するNVIは賢い資金の足跡、増えた日だけ反映するPVIは群衆の足跡。各々の移動平均との位置で長期の地合いを読む累積指標。
NVI(Negative Volume Index)とPVI(Positive Volume Index)は、出来高の増減を境にして相場を二つの世界に切り分ける、対をなす累積指標である。
発想の起点は、ポール・ダイサート(Paul Dysart)が1930年代に開発した出来高の判定法にある。それを1976年、ノーマン・フォスバック(Norman Fosback)が著書『Stock Market Logic』で体系化し、現在の形に整理した。
二つの指標を貫く中心的な仮説は、こうだ。
出来高が少ない日に静かに動いている資金は「賢い資金(smart money)」であり、出来高が膨れあがった日に殺到している資金は「群衆(the crowd)」である。
この仮説に立てば、出来高が前日より減った日の値動きだけを拾えば玄人筋の足跡が見え、出来高が増えた日の値動きだけを拾えば素人筋の熱狂が見える。
NVIは前者、PVIは後者を累積する。OBVが全ての日を方向別に積み上げるのとは違い、NVI・PVIは**「どちらの日を見るか」というフィルターそのものに思想を込めた**指標だと言える。
How to Read · 使い方
NASDAQ:AAPL