負けを即座に取り返そうと熱くなるリベンジトレードの構造を分解する。ティルト、ロットの倍化、根拠なきエントリー、連鎖損失。冷却ルールと損失上限、取引停止トリガーで規律化する方法。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
負けた直後、頭の中ではこう囁かれる。
さっきの負けは、たまたまだ。次のトレードですぐ取り返せる。
この一文に、リベンジトレードのすべてが詰まっている。
問題は前半ではない。後半の「次のトレードで」「すぐ」という二語だ。
相場は、あなたが負けた事実を知らない。あなたの口座がいくら減ったかも、いつまでに取り返したいかも知らない。次の一本の値動きは、直前のあなたの損失とは完全に無相関に決まる。
にもかかわらず、負けた直後の脳は「直前の損失」と「次のエントリー」を一本の線で結んでしまう。これは相場観の誤りではなく、負けが引き起こす生理的な状態の問題だ。ポーカーの世界ではこれを ティルト と呼ぶ。