材料やニュースに飛び乗る負け筋の構造を解剖する。発表時点の織り込み済み、初動の逆行、噂で買って事実で売る出尽くし。事前にシナリオを置く規律と、分からない時は見送る規律を示す。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY
トレードの入口で、誰もが一度はこう教わる。
大きなニュースが出たら、その方向に張れ。材料こそが値動きの源泉だ。
これは半分だけ正しい。値動きの背後に材料があるのは事実だ。だが「材料が出てから張る」という時間順序が、決定的に間違っている。
価格は、ニュースそのものではなく、ニュースに対する期待と、その期待からのズレで動く。 発表の前から、市場参加者は予想を立て、ポジションを取り、価格にその予想を織り込んでいく。
雇用統計の予想が「+18 万人」で固まっていれば、その +18 万人という数字は、発表の何時間も前から価格に入っている。実際に +18 万人で出ても、価格はほとんど動かない。すでに織り込み済みだからだ。
動くのは、予想と実績がズレたときだけ。+25 万人や +10 万人で初めて、価格は「織り込みの修正」として動く。
正確には、こう書き直すべきだ。
ニュースが出た瞬間に価格が動くのではない。発表前から予想が織り込まれ、発表で「予想とのズレ」だけが精算される。ニュースを読んでから飛び乗る個人は、その精算の最後尾に並んでいる。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY