上級5分で読めます2026-05-14この記事は会員限定です
拡大型(ブロードニング・フォーメーション/メガフォン)
三角形の逆——値幅が時間とともに広がっていく不安定なパターン。高値と安値が共に更新され続ける、感情の極端化の記録。
拡大型ブロードニングメガフォン反転チャートパターン
概要
拡大型(Broadening Formation)は、三角形とは真逆の挙動を示すパターンである。値幅が時間とともに広がっていく——高値はより高く、安値はより低く更新され続け、上下のラインは収束ではなく発散していく。チャート上にはメガフォン(拡声器)のような形が描かれるため、英語圏では "Megaphone" や "Broadening Top" と呼ばれる。
このパターンが現れるのは、ほぼ常に主要な天井圏である——強い上昇トレンドの末期、参加者の感情が極端化し、合意ではなく分裂が支配する時期だ。Edwards & Magee の古典 Technical Analysis of Stock Trends では、最も取引が困難なフォーメーションの一つとして紹介されている。
三角形が「合意がほどけていく過程」であったのに対し、拡大型は合意が爆発していく過程である。冷静な議論ではなく感情的な殴り合い、収束ではなく拡散——そして、ほとんどの場合、明確な決着のないまま不規則に崩れていく。