実体とヒゲ。たった2つの要素が描く市場心理。大陽線・コマ・カラカサ・トウバ・寄引同時線。基本形が語る攻防を読み解く。
ローソク足は、18世紀の日本の米相場で生まれた、価格表示の方法である。一本のローソク足は、ある期間(1日、1時間など)の「始値・高値・安値・終値」という4つの価格を、視覚的に圧縮している。
ローソク足を構成する要素は、たった2つだ。実体(ボディ)とヒゲ(影、シャドウ)。この2要素の長さと位置だけで、その期間に買い方と売り方の間で何が起きたかが、おおまかに読み取れる。複雑なパターン名を覚える前に、まずこの「文法」を理解することが、すべての土台になる。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 始値(Open) | その期間の最初に付いた価格 |
| 終値(Close) | その期間の最後に付いた価格 |
| 高値(High) | その期間で最も高かった価格 |
| 安値(Low) | その期間で最も安かった価格 |
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始値と終値の間の四角い部分。
実体の長さ = その期間の「方向への押し切りの強さ」。
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実体から上下に伸びる細い線。
ヒゲは「拒否された価格帯」を示す。長い上ヒゲ = 「この値段は高すぎる」と売り方が拒否した。長い下ヒゲ = 「この値段は安すぎる」と買い方が拒否した。
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実体が長く、ヒゲがほとんどない。
大陽線・大陰線は「その期間の値幅」そのものが大きいため、後のサポレジの目安にもなる(次に同じ水準に来たとき意識される)。
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実体が短く、上下にそこそこのヒゲ。
買い方と売り方が拮抗し、どちらも押し切れなかった状態。方向感の喪失を示す。トレンドの途中で出れば「一服」、トレンドの末端で出れば「転換の予兆」になりうる。単独では何も決まらない。前後の文脈が必要。
実体が小さく上部にあり、下ヒゲが実体の2倍以上長い。上ヒゲはほぼない。
その期間、いったん大きく売られたが、安値から強烈に買い戻された。
形は同じでも、出現する場所(文脈)で意味が正反対になる。これがローソク足を読む上で最も重要な原則だ。
カラカサの上下逆。実体が小さく下部にあり、上ヒゲが実体の2倍以上。下ヒゲはほぼない。
いったん大きく買われたが、高値から強烈に売り戻された。
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始値 = 終値(ほぼ同じ)。実体がほぼ無く、十字に見える。
買い方と売り方が完全に拮抗し、引き分けに終わった。極度の迷い、あるいは転換点を示す。
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「陽線か陰線か(誰が場を制したか)」→「実体の長さ(どれだけ一方的か)」→「ヒゲの長さと位置(どこで拒否されたか)」の順で読む。
日足のローソク足は、5分足のローソク足より遥かに重い。1本の日足陽線は、その日一日の買い方の総意だ。短い足のノイズに惑わされる前に、日足・週足の形を見る。
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