出来高・値幅・終値の位置という三つの足跡から、大口の意図を読み解く分析手法。単一の数式ではなく、需給の整合と不整合を見抜く目を養う。
出来高スプレッド分析(Volume Spread Analysis、VSA)は、リチャード・ワイコフの相場観を発展させ、英国のトレーダー、トム・ウィリアムズが体系化した分析手法である。
特徴は、ひとつの数式に押し込めないところにある。
VSAが見るのは三つの値だけだ。
その足の「出来高」。 その足の「スプレッド(値幅、つまり高値と安値の差)」。 そして「終値が値幅のどこで引けたか(上端寄りか、下端寄りか)」。
この三者の関係を一本ずつ照らし合わせ、相場を動かしている大口(スマートマネー)が、いま買い集めているのか、売り抜けているのかを推し量る。
How to Read · 使い方
NASDAQ:AAPL
価格指標が「いくらで動いたか」を、出来高指標が「どれだけ動いたか」を語るのに対し、VSAはその両方を一本の足の中で突き合わせる。
努力(出来高)と結果(値動き)が見合っているか。 これがVSAの一貫した問いである。