成行の買いと売りを約定方向そのもので符号付けし、その差を累積した線。価格の裏で攻めているのが買い手か売り手かを直接映し、価格とのズレが力の枯渇を先に告げる。
CVD(Cumulative Volume Delta、累積出来高デルタ)は、約定の一つひとつを「成行の買い」か「成行の売り」かに分類し、その差(デルタ)を時系列で足し上げた線である。
OBVが終値の方向で出来高全体に符号を付けるのに対し、CVDは約定そのものの方向で符号を付ける。 ここが決定的に違う。 OBVは「価格がどちらに動いたか」を見て出来高を仕分けるが、CVDは「誰が値を取りに行ったか」を約定データから直接読む。
約定がアスク側(売り板を食って成立)なら成行の買い、ビッド側(買い板を食って成立)なら成行の売りとして分類する。 この区別は板と約定の生データがあって初めて可能になるため、CVDは板情報が整った先物や暗号資産の市場でよく使われる。
How to Read · 使い方
BINANCE:BTCUSDT
CVDが上向けば成行買いが優勢、下向けば成行売りが優勢ということだ。 価格が同じ場所にあっても、CVDの傾きを見れば、その値を支えているのが攻める買い手なのか売り手なのかが分かる。