時間と出来高を捨て、X(上昇)とO(下降)の列だけで価格を記録する古典チャート。枡目とリバーサル、ダブルトップのブレイク、カウントによる目標値まで実戦的に解説する。
ポイント・アンド・フィギュア(Point and Figure、以下P&F)は、ローソク足やバーチャートより前から存在する、最古級のチャート手法である。
最大の特徴は、時間と出来高をいっさい記録しないこと。
横軸は時間ではない。 値動きが向きを変えるたびに、列が一つ右へ進むだけだ。
価格が上がり続ける限り、何日かかろうと同じ列に X を積み上げる。 価格が下がり続ける限り、同じ列に O を積み下げる。
一日で大きく動いても、一か月かけてじりじり動いても、紙の上の見え方は変わらない。 記録されるのは「価格がどこまで動いたか」だけであり、「いつ、どれだけの出来高で」は完全に捨てられる。
この割り切りが、ローソク足との決定的な違いを生む。
ローソク足は時間の経過を律儀に刻むため、相場が動かない横ばい局面でも陰陽の足が並び続け、ノイズで画面が埋まる。 P&Fは値動きが一定幅に達しない限り何も書かない。 膠着している間、チャートは沈黙する。
How to Read · 使い方
NASDAQ:AAPL
その結果、P&Fは支持線・抵抗線とブレイクだけを抽出した、純度の高い価格の地図になる。 ダマシの多くは小さな揺り戻しとして枡目に届かず、最初から記録されない。