上級7分で読めます2026-05-14この記事は会員限定です
インターマーケット分析 (Intermarket Analysis)
ジョン・マーフィーが体系化した、株式・債券・通貨・商品の相互関係を読み解く分析枠組み。単一チャートでは見えないマクロ資金の対話を可視化する。
インターマーケットジョン・マーフィー資産間相関マクロセクター・ローテーション
概要
インターマーケット分析は、ジョン・マーフィー(John J. Murphy)が1991年の著書『Intermarket Technical Analysis』(2004年に『Intermarket Analysis』として改訂)で体系化した、**「金融市場は孤立しては動かない」**という前提から出発する分析枠組みである。
マーフィーはCNBCのテクニカル・アナリストとして長く活動した実務家であり、彼が観察したのは、株式・債券・通貨・商品という主要な四つの資産クラスが、互いに予測可能な関係を持って動いているという事実だった。原油価格の急騰は数ヶ月後にインフレ期待に反映され、それが債券利回りを押し上げ、利回り上昇が株式の評価を下げる——という具合に、市場間にはマクロ資金の流れに基づく**「対話」**が存在している。
インターマーケット分析の意義は、単一の銘柄・単一の市場だけを見ていたのでは検出できないマクロのテーマを、複数の資産クラスを並べることで浮かび上がらせる点にある。「いま起きている動きは、根本的な資金フローの一部なのか、それとも単なるテクニカル・ノイズなのか」——この問いに答える方法を、インターマーケット分析は与える。