九十九パーセントが退場し、残る一握りに何が起きているのか。手法ではなく、手法の周辺にあるすべてを書いた、長い独白に近い一篇。
「どうすれば相場で勝てるか」。この問いは、ほとんどの場合、間違った問いである。
正しくは、こう問うべきだ。「もし優位性というものが本当に存在するのなら、それを使えるほど長く相場に残るために、自分は何をしておかなければならないのか」。
当ライブラリには百を超える手法が並んでいる。一目均衡表、ワイコフ、エリオット、ボリンジャー、RSI。どれも先人が血を流して残したものだ。だがそれらの記事をどれだけ精読しても、勝てるようにはならない。
技術それ自体は勝因にも敗因にもなり得ず、勝敗を決めているのはいつも、技術の周辺にあるものだからである。
九十九パーセントの参加者に欠けているのは、指標の知識ではない。それを取り囲む、ありふれて見える事項のすべてである。本稿はその「すべて」を、できるだけ正直に書く試みだ。これは手法の記事ではない。むしろ哲学に近い。
相場に聖杯は無い。聖杯が無いということは、勝者にも秘密などないということだ。秘密がないなら、なぜ九十九パーセントは退場するのか。答えはここから始まる。
How to Read · 使い方
OANDA:USDJPY